阿寒湖上に咲く氷の花 フロストフラワー
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- 北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉2丁目6-20 (阿寒観光協会まちづくり協議会)
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- 0154-67-3200 (阿寒観光協会)
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- 観測時期:例年 12月~3月 ※天候によって異なります。
概要
一面氷と雪に覆われた釧路市 阿寒湖の湖上に咲く霜の花「フロストフラワー」。阿寒湖が氷で覆われる12月~3月頃にだけ見られる、まるで花のような氷の結晶です。凍った湖面の上に、白い花畑のように咲き乱れる光景を見ることができます。
その美しさから「冬の華」とも呼ばれ、風の無い穏やかな時にしか育たない氷の花々が陽の光にきらめくシーンは、ガラス細工のように幻想的で美しいと話題になっています。「フロストフラワー」は、私達に自然の神秘を教えてくれます。
結氷した湖の氷面の上に、夜になると霜の結晶がつくられ、それが深夜0時を過ぎる頃から冷え込みに合わせて徐々に大きく膨らみ、氷の花「フロストフラワー」となります。阿寒湖はその「フロストフラワー」に出会える貴重なスポットなのです。
「フロストフラワー」を観察できる絶好の季節は12月。阿寒湖の湖底から泉や温泉が湧き出ているため、凍った阿寒湖には、湯壺と言われる穴があちらこちらに開いています。至る所にあるその湯壺が朝になると薄い氷が張り、12月と同じ状態を作ってくれるため、阿寒湖に限っては3月上旬まで「フロストフラワー」を見ることができます。
写真:北海道ラボより
氷の結晶「フロストフラワー」が育つ条件は、湖の表面が凍っていて雪が積もっていないこと、マイナス15度以下になること、風がほとんどないこと。この3つの条件を満たした場合のみ「フロストフラワー」を見ることができます。さらに、静穏な朝だけに見られる自然現象で、気候条件が揃わなければなかなか見ることができない、まさに奇跡の花なのです。
阿寒湖は、大きなカルデラに位置しているので、冷え込みは抜群。周囲が山に遮られ、風が吹きづらいため、「フロストフラワー」にとって絶好のコンディションと言えます。「フロストフラワー」は、バラのように大きくなる形もあれば、花びらひとつになって成長し、鳥の羽根のように美しい繊細なラインが入った姿のように見えるものもあります。
「フロストフラワー」は、夜中に育っても朝方に風が吹くとひらひらと一瞬で崩れていきます。朝、人が近づいてふっと息をかけたら、一瞬で溶けて湖に戻っていく、とても儚い一生です。運よく朝まで成長できた「フロストフラワー」は、手の平サイズぐらいまで大きくなります。氷の結晶がコサージュのように一面花畑になっている光景は、まさに奇跡の絶景と言えるでしょう。
阿寒湖には湯壺(結氷していない湖の穴)が多くあり、そこに「フロストフラワー」は咲きます。「フロストフラワー」を追いかけていくうちに、穴にはまってしまうリスクもあります。単独でのフロストフラワーウオッチングは大変危険なので、地元のガイド付きのツアーに参加することをおすすめします。
「フロストフラワー」が見られる確率は、30%ほど。 できれば2泊以上して、場所やコンディションを考慮して動けば遭遇確率が上がる可能性も。
ツアーでは「フロストフラワー」の発生条件が高い場所へ案内してくれます。日の出やダイヤモンドダスト、霧氷などの絶景にも出会えるかもしれません。
☆フロストフラワーがみれるかもしれない現地体験ツアー☆
鶴雅アドベンチャーベース SIRI モーニングカフェツアー
https://tsuruga-adventure.com/product/65
阿寒ネイチャーセンター 阿寒湖氷上散歩ツアー
http://www.akan.co.jp/snowmorning.html
※2020/4/16更新
アクセス
- 車)
たんちょう釧路空港より国道240号経由で約60分
JR釧路駅より約90分
バス)
・釧路駅前バスターミナルより阿寒バスで約130分、「阿寒湖バスセンター」下車、徒歩約15分
・釧路空港から「阿寒エアポートライナー」もしくは路線バス(阿寒バス)で約70分
・帯広駅から予約制バス「まりもエクスプレス帯広号」で約2時間
※冬期は以下の期間限定バス(予約制)が運行しています
「ひがし北海道エクスプレスバス」
https://easthokkaido.com/expressbus_winter/
※阿寒湖温泉にご宿泊の方は、以下のバスもご利用いただけます。
「まりもエクスプレス 釧路号、オホーツク号、丹頂号」
https://easthokkaido.com/marimoexpress/